TUGUTAROのキマグレ

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【転職経験】昔、技術職から営業職への転職をした経験から思う事。

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技術職から営業職へ転職した人間の感想です!

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営業マン

 営業職って「ノルマがある」「めちゃくちゃ辛そう…」みたいなイメージがすごく強く、私も学生の時はそのように思っておりました。

 

 私の就職時は2000年代初めの最後の就職氷河期世代で当時は本当に求人が少なくなく、転職ありきで実力をつけて這い上がろうと考えたサバイバル世代です。(1981年生まれの37歳です)

 

 現在、技術職から営業職へ転職し12年経過しましたが自分が経験した事による考え方になりますので一般的ではないかもしれません。

転職をしたきっかけ

 このブログのサブタイトル?に書いてある通り「2回目の人生」ですが25歳の時にバイク事故でかなりの重傷を負っています。当時はセットメーカーの技術職で設計、製図、部品選定を行っておりましたが、事故後は考える事が辛く感じるようになりこのままでは技術職で食べていく事は難しいと考えたのがきっかけです。

 

 当時、転職を考えた時期はリーマンショック前の好景気であったので現在でもこの判断は間違っていないと思っております。

リーマン・ショック - Wikipedia

転職先は機械部品メーカーの営業職

 技術職なので部品選定は行っており、現在の会社は使用した事のある機械部品メーカーで、営業職の募集がたまたまあったので応募し入社する事が出来ました。特に技術職から営業職は今の会社ではかなり異例との事で即採用と前職の経験が活きました。

 

 前職を辞める際はかなり引き止められましたが辞める人間に何を言っても辞めるので現在でも若い子に「辞めたいです」と言われた時は基本的に私は止める事はしません。

 

 自分も退職時に待遇を良くする条件で説得を受けましたが辞める意思は全く変わらなかった経験があり、経験値から「その人の人生に干渉して責任を取る事が出来ない」とドライな考え方ですが感じたからです。

転職してからの営業という仕事

 最初はやり方が全くわからない事と現在の入社してくる新人に比べ、中途入社の為「即戦力」がかなり強く求めました。

 

 機械部品メーカーは法人営業の為、基本的には代理店を通しての販売なのでユーザーへ直接売る事は例外を除いてはあまりありません。

 

 面接時は「飛び込み営業はありません」と言われていましたがカタログを持って「飛び込み営業」を当時の上司に言われ、「言ってる事と違うやん…」で思いながらも上司の要求に答え、代理店の担当者まで社内研修がほとんどない中で最短でなる事が出来ました。

 

 全てに言える事ですが「仕事は結果が全て」と感じたのは就職氷河期に苦労したサバイバル精神がおそらくあるからと思います。私としても「反骨心」がかなり強く、現在でも「自分の仕事は上司にも干渉してほしくない」と思うのが良かったかもしれません。

営業職(社会人)になった時、必ずやっておかなければならない事

 それは会社の上司、同僚、後輩及び他の部署含め「社内の味方を多く作る」事と「社内政治を理解する」この2つが最優先として必ず行う課題です。

社内に味方を多く作る

 営業職は社内、社外共に折衝役を引き受ける事になりますので味方を増やさなければ「助けて!」という時に誰も助けてくれません。

 

 私は部品メーカーなので工場という製造部門があります。もちろん仕事ですので全ての人間に対し公平である事は理想ですが、相手が人間であるのでどうしても「好き嫌い」が発生してしまい、嫌いな人からは「忙しいから無理」になる可能性が大きいです。

 

 営業から製造への依頼で要求納期に対し対応が出来ないとなると代理店へそれを伝えると「何故出来ないの?」という不信感が出てきてしまい、対応が悪い営業担当者というイメージが必ずついてしまいます。これが複数回続くと機械部品商社は数百社のメーカーを取り扱っているのでその営業担当者のメーカー品を積極的に売る事はやめてしまい、結果的に売り上げが低迷する事になります。

 

 そうなると社内での評価が下がる、自分への風当たりは強くなる、給与及び賞与の人事考課の評価が悪くなる、やる気を無くす「負のスパイラル」に陥る事になりストレスをかなり強く感じる結果となります。

 

 しかし、その逆をすれば「正のスパイラル」に必ずなります。

 

 ユーザーからかなり厳しい要求が代理店通じて連絡があります。それを製造部門へ伝え「何とかならないか?」の問い合わせに対し、「忙しいけど何とかする」と優先してもらえれば代理店及びユーザーに営業担当者としての高評価が生まれ、代理店は積極的にそのメーカーに部品を売る流れとなり、ユーザーはそのメーカーに対し良い印象を受けるのでリピート率が上がります。

 

 それは売り上げに直結する結果となり、上司は評価し給与及び賞与として自分に跳ね返りやる気が出てくる結果となります。

 

 全ての人に好かれる事はかなり難しいですが悪い言い方をすれば「究極の八方美人」が自然に出来るかどうかと思います。それは今までの学生時代の友達関係、恋愛等の経験でその考え方に至りました。

 

「社内」に味方が出来なければ「社外」は絶対に出来ません!

社内政治を理解する

 社内政治についても「俺は興味ない」ではなく、組織入っている会社員は「場の空気を読める」事が必須です。

 

日本において、場の空気(ばのくうき)とは、その場の様子や社会的雰囲気を表す言葉[1]。とくにコミュニケーションの場において、対人関係や社会集団の状況における情緒的関係や力関係、利害関係など言語では明示的に表現されていない(もしくは表現が忌避されている)関係性の諸要素のことなどを示す日本語の慣用句である。近年の日本社会においては、いわゆる「KY語」と称する俗語が流行語となって以来、様々な意味を込めて用いられるようになっている。

 引用元:場の空気 - Wikipedia

 

 社内政治において私の経験値からは「上司を立てる」事が最低限必要です。私自身は「ごまをする」事が嫌いで「上を力(結果)でねじ伏せたい」という考え方ですが臨機応変に対応(=空気を読む)を行っております。

 

 基本的に自分を評価する「上司」は人間ですから、最低限「好き嫌い」が発生します。

 

 もちろん営業職は結果が全てと言えばその通りですがその上で評価する場合、シンプルに考えると「好きな人間」「嫌いな人間」が全く同じ結果を残した際は同じように評価する事は無いと考えておくべきです。

 

 男性が好意を持った女性に対する考え方と同様に、上司に対しても「こうすれば喜ぶだろう」と先回りして行動すれば上司の好感度?は上がるのではないでしょうか。

 

 ただし、普段の社内の立ち回りもうまくやる事が必須なのでやはり「場の空気」を読めないとなかなか難しいかもしれません…。

営業担当になった新人から良く聞かれる事

 営業担当になった際に良く聞かれる事は「営業ってどうやってやるのですか?」という質問が必ずあるのですが、私は「じゃ、友達の作り方を僕に教えて欲しい」と必ず返すようにしています。

 

「営業」は商品を売って「お金」に変え、お金を「回収」する事が基本で極論を言えばどんなプロセスであってもまずは「売れたら良い」という事です。

 

 販売のやり方はどの会社でも統一されていると思いますので後はどのように売るかのプロセスは営業マンの裁量になっているはずです。

 

 それは友達の作り方についても人それぞれプロセスは必ず違うはずです。

 

 取引先との信頼関係も人それぞれのやり方があり、その新人と取引先の信頼の構築は友達を作る事と同様、プロセスが個人で違う事を理解させています。

個人的に思う営業の本質とは

 色々書いてきましたが、私が思う本質は「営業は女性を口説く事と同じ」という事が十数年の経験での結論です。

 

 女性を例えば食事に誘うという事でもまずは何かしらの「女性からの評価」をもらい、コミュニケーションが取れるようになれば「好き嫌い」をクリアし、必要であれば周りからの後押し含め「味方からの助け」もあり、こちらの要求を言う時の「場の空気」を読んでからの女性のジャッジになる流れになると思います。

 

 誘うという行動はシンプルですが女性心は複雑なのであれこれ考えて、「OK」を貰える行動をしなければなりませんので恋愛と営業という経験から同じという結論になってしまいました。

 

 やっぱり女性も営業も色々難しいのです…。